「ポータブルスキル」

企業の採用担当の方と「ポータブルスキル」について話す機会が多くあります。
「求める人材像」として知識や経験はもちろん大切ですが、
それと同様に「ポータブルスキル」も採用に大きく影響する要素です。
「ポータブルスキル」って実際はどういうものなのかを
今回は詳しく説明していきたいと思います。

『ポータブルスキルとは』

ポータブルスキルとは、職種や業種が変わっても「持ち運び可能な能力」
と定義されています。人柄やコミュニケーション能力、
専門知識や専門技術、問題解決能力や交渉力など。
環境や背景に囚われることない汎用性の高いスキルとされています。
シンプルな言い方をすれば、どんな企業からも需要のある
「市場価値の高い人材」と言えます。

『ポータブルスキルが評価される理由』

終身雇用や年功序列の制度がなくなりつつあるのが現代社会です。
ましてやコロナ禍においての経済的ダメージで、
これまでは「安泰」とされていた企業や業種が
経営危機に陥るなど、将来の予測が困難になっています。
もはや一生「安泰」と胡坐をかいていられる
企業や業種はないのはでないでしょうか。
それを考えると、いつ自分に起こるかもしれない「転職」に備えて
「ポータブルスキル」を身につけておく必要はあると考えます。

『ポータブルスキル』の構成要素

厚生労働省でも「ポータブルスキルの活用研修」を行っています。
厚生労働省が挙げる情報をもとにもう少し詳しく解説していきます。
【仕事のしかた】
厚生労働省の「ポータブルスキル活用研修」の資料によると
仕事での成果を上げるために重要な行動として「課題を明らかにする」
「計画を立てる」「実行する」の3つが挙げられています。
この3つは仕事をする上で、どんな環境においても
必要な要素と言えますよね。
【人との関わり方】
人との関わり方は「社内対応」「社外対応」「マネジメント」の
3つの要素が挙げられています。
相手を問わず柔軟に対応できるコミュニケーション能力は
必要不可欠と言えるでしょう。
これは仕事に限らず、プライベートにおいても
永遠の課題と言えるかもしれませんね。

『なぜ採用にポータブルスキルが重視されるのか』

かつての採用傾向は専門知識や専門技術、学歴重視でした。
しかし今、求人企業からは人柄はコミュニケーション能力、
計画性や柔軟性といったポータブルスキルを求められる傾向にあります。
過去に素晴らしい実績を残した人材であっても、
自社で活躍できると判断できないからです。
柔軟性や環境適応能力をまずは求められます。
例えば、経験や知識が豊富な人材であっても、
経営方針に反発的だったり、周りとコミュニケーションが
上手くとれない人だと、入社後の活躍や会社への貢献度は
低いと判断されます。
その反面、実績や経験が少なくても行動力や志望意欲の高く、
向上心を持っている人は採用後の活躍も期待され
採用に繋がるケースが非常に多いです。

仕事は一人で完結できる業務ばかりでなく、
周りの協力が必要な場面が多々あります。
周囲に働きかけ、協力を得るコミュニケーションスキルを発揮することで
仕事はスムーズで、かつ効率的に進み
成果を上げることができると言えます。

今の時代、企業から求められているのはまさに
「ポータブルスキル」の高い人材です。

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